睡眠関連コラム

カフェイン中毒・依存症とは?カフェインのメリットとデメリットを解説

カフェインと言えばすぐ、コーヒーがイメージできるのですが、みなさんはいかがでしょう。コーヒーを飲む目的といえば、まず第一に眠気覚まし、そしてブレイクタイムのコーヒーが多いのではないでしょうか。モーニングコーヒー、食後のコーヒー、三時のお茶のコーヒー、などなど、コーヒータイムはいくつでもあります。


それくらいコーヒーは日本に根を下ろしてしまいました。今では日本茶よりコーヒーを飲むという人が多いのではないでしょうか。コーヒーの成分として知られるカフェインは興奮作用を持ち精神刺激薬のひとつでもあります。カフェインは覚醒作用・解熱鎮痛作用・強心作用・利尿作用もあります。


カフェインはコーヒー以外に、緑茶、ウーロン茶、紅茶、ココア、コーラ、栄養ドリンクなどの飲料、チョコレートなどに含まれています。医薬品では総合感冒薬や鎮痛薬などに用いられています。


カフェインが及ぼす体への影響


カフェインが人体にどのような影響を及ぼすのか興味があるところです。血管を拡張し、血液循環量が増えることから、利尿作用や神経伝達物質が増加して、気分が高揚する、眠気が無くなる、交感神経を刺激するので基礎代謝が上がる、胃酸分泌促進などと聞くと少なくとも悪影響があるとは思えません。


しかし、それが行き過ぎると睡眠の質の低下や胃酸分泌の過剰による胃の不快感といった、悪影響に変化してしまいます。


カフェイン摂取の許容量は特に定められていませんが、カフェインの刺激による心拍数の増加、興奮、不安、震えなどがみられるため、妊娠中の女性はカフェイン摂取を控えた方がよいといわれています。


2001年にWHOが公表した「Booklet for Mothers2001」で、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦はコーヒーの摂取量を一日3?4杯までにすべき、としています。


カフェインのメリット


コーヒー大好きという方が多いのですが、カフェインの副作用、心身への悪影響という問題が取りざたされると心穏やかではいられませんね。しかし、カフェインを摂ることでメリットになることもあります。コーヒー好きの方ならそれを身を持って感じているのではないでしょうか。


カフェインのプラスの情報として、記憶力や計算能力がアップするというものです。これは大学生85名を対象に実験をした結果なのです。85名の大学生のうち、カフェイン入りコーヒーを飲んだ人は、カフェイン抜きコーヒーを飲んだ人より断然計算能力が高く、さらに1時間経過した場合の計算能力の低下が少ないという結果が報告されています。


また、コーヒーの成分のコーヒークロロゲン酸には強い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果や血糖値の上昇抑制効果もあることが知られています。そのため、トクホの缶コーヒーも出回っているほどです。


カフェインのデメリット


意外に知られていないのが、「カフェイン中毒」や「カフェイン依存症」です。カフェインは覚醒作用があることから、もうひと踏んばりという時や集中したいときなどに濃いコーヒーや、栄養ドリンクを飲んでいるという方は多いでしょう。


最近ではレッドブルなどのエナジードリンクも、コンビニなどで簡単に買えるカフェイン飲料として若い世代に人気があります。エナジードリンクは海外ではコーラが先がけで、日本ではオロナミンCドリンクとされています。


これらエナジードリンクはコーヒーに含まれるカフェインより濃度があり、摂り過ぎるとこわい中毒や依存症につながる恐れがあります。コーヒーを日常的に飲んでいる方は、カフェインが実は怖い成分だったということを知らなかったという人もおられると思います。


カフェインを一度に摂り過ぎてしまうと、なんと急性の「カフェイン中毒」になる恐れがあります。一般的な成人で、1時間以内に6.5?/?以上のカフェインを摂取すると約半数の人が、3時間以内に17?/?以上を摂取すると100%の人が急性症状を発症するというデータがあります。


ちょっとわかりづらいので、体重60kgの成人に例えると、6.5?/?というと390?のカフェインです。ドリップコーヒー1杯(150ml)のカフェイン含有量は105?ですから、体重60?の人が1時間以内にコーヒー4杯以上飲むとカフェイン中毒を発症する恐れがあるということになります。なんだか怖いですね。


カフェイン中毒について


急性カフェイン中毒になると次のような症状が現れます。


・落ち着きがなくなる
・神経過敏
・一時的な不眠
・不安感や焦燥感
などの精神的な症状


・瞳孔の拡大や顔面の紅潮
・心拍数の増加や不整脈
・動悸、吐き気
・頭痛
・頻尿
などの身体的症状


重症化すると
・幻覚、幻聴
・パニック発作
・足がつる、痙攣
などがあります。


また、カフェインを一度に多量摂取すると命の危険性もあると言われます。致死量は200?/?といわれており、体重50?の人なら10gです。通常はこんなに大量のカフェインを一度に摂ることはあり得ませんが、摂り過ぎはダメです。


カフェイン依存症について


コーヒーが大好きで、1日に何杯も飲む人が自分のことを冗談で「コーヒー依存症」とか「コーヒー中毒」なんです。。。と言うことがありますが、もし本当に何杯も飲んでいるなら要注意です。


カフェイン依存症とは慢性的なカフェイン中毒のこと。常習的にカフェインを摂っている場合に起こります。ドリップコーヒーに換算して1日に3杯程度でもカフェイン依存症になることがあります。


カフェイン依存症になると、体がカフェインに依存した状態になり、カフェインが抜けると頭痛がするなどの症状が起こります。これを離脱症状といい、頭痛のほか
眠気、疲労感、発汗、集中力の減退などの症状が出てきます。


また、カフェイン依存症の見られる症状として
・イライラしやすい
・焦燥感がある
・不眠症
・頻尿
・顔面の紅潮
・頻脈
など中毒症状に見られるような症状が現れます。


カフェイン中毒や依存症はアルコール依存症などと比べると、治しやすいと言われます。カフェインの摂取をやめるだけでいいのです。コーヒーやエナジードリンクを飲むのを止めれば治ります。一時的に頭痛などの禁断症状が出ますが、数日程度で治まります。


妊婦とカフェイン


妊娠したらコーヒーを控えるようにというのが常識になっていますが、コーヒーの好きな方はちょっとつらい制限ですよね。では、妊婦さんは全くコーヒーを飲んではいけないのでしょうか。また、カフェインが胎児にどんな悪影響を及ぼすのでしょう。


妊娠中にカフェインを控えた方がいい理由としてカフェインには覚醒作用があり、神経を興奮させたりします。大量に摂取すると不眠、精神興奮、筋緊張、頻脈、呼吸促進などが引き起こされます。仕事や勉強などでコーヒーを飲んで乗り切るには適しているかもしれません。


健康体にこれだけの作用を及ぼすカフェインが、妊娠中の母体に決して良いとは言えません。妊娠中の体はカフェインの分解に時間がかかり、胎盤を通じてカフェインが赤ちゃんに移行しやすくなってしまうのだそうです。その結果、流産や早産、低出生体重児、発達障害などの原因になるという研究結果もあるのです。


まだまだ、カフェインが胎児に及ぼす影響についてはしっかりとした解明はされていませんが、疑わしきは近寄らずです。妊婦さんはカフェインを含むコーヒーや紅茶、エナジードリンクなどの摂取は控えましょう。それでは、妊娠中は一切コーヒーなどを飲んではいけないのかというとそうでもありません。妊娠初期はできるだけ控えた方が良いのですが、安定期に入ってからは少量なら摂取してもよいと言われます。


イギリスでは1日200?まで、アメリカ・カナダでは1日300?まではカフェインを摂取しても問題ないとされています。


日本には推奨される摂取量が決められていませんが、日本人の体格から考えて1日に150??200?(コーヒーカップ1杯?2杯)くらいまでなら大丈夫というふうに言われています。ただし、コーヒーを2杯飲んで、コーラやドリンクなども飲んでしまうとカフェインを過剰摂取したことになるので注意が必要です。


少量のカフェインは心身に良い影響を与えます。過度に制限することでストレスになってしまうのも母体にも赤ちゃんにも良いことではありません。カフェインを含まない飲料・食品を用意しておくといいですね。


過敏性腸症候群


「過敏性腸症候群」とは、腸機能の異常によってお腹の調子が悪くなること。お腹が痛くなって何度もトイレにかけんだりします。また、下痢と便秘が交替にやってくることもあります。


便秘型の人は何日も便通がなくなります。また、ガスが頻繁に出てしまうのも過敏性腸症候群の症状です。どのタイプも多くが腹痛を伴うのが特徴です。過敏性腸症候群の症状で受診しても、大抵は異常が見つからないのも特徴といえます。


過敏性腸症候群の主な原因はストレスと言われています。消化管は健康な方でもストレスによる影響は受けやすいのですが、過敏性腸症候群の人の消化管はさらに影響を受けやすいといわれます。


カフェインの悪影響を受けて過敏性腸症候群を引き起こすというのは、カフェインに自律神経を刺激する働きがあることが関係しています。そのため腸にも刺激を与えてしまうため、もともと下痢気味、便秘気味で体調が悪い時などにカフェインを摂ると、過敏性腸症候群になったり、その症状を悪化させてしまうことがあります。


カフェインを含む食品


カフェインというと、コーヒー・紅茶がすぐ浮かびます。最近はエナジードリンク類にもカフェインが含まれていることが周知されてきました。


これらはみんな飲み物ですが、食物にもカフェインが入っているとなるとカフェイン摂取に気をつけている人は困ってしまうのではないでしょうか。基本的にはカフェインが含まれている食物というより、味付けや隠し味にカフェインを使用いしている食物ということです。それは以下のものです。


「ブラックガム」これは知っている方も多いと思いますが、眠気覚ましのガムにはカフェインが含まれます。9枚入りの板ガムを全部食べると約100?のカフェイン摂取となります。


「チョコレート」はどうでしょう、意外と知っている方がおられるかもしれませんが、カカオ○%というチョコレートをよく見かけますが、これはそのままカフェイン○%なんです。チョコレートが使用されているものは全てカフェインが含まれています。


「ココア」もカカオです。大体カップ1杯につき50?のカフェインが含まれています。ドリンクだけでなく、ココアを使って作られているクッキーやケーキなども同じです。その他お茶にもカフェインが含まれています。なので緑茶クッキーやお茶系のお菓子に関しても同じです。


紅茶のカフェイン


カフェインと言えば、コーヒーを思い浮かべてしまうほどです。一般的にコーヒーは紅茶と比較してカフェインの含有量が多いというイメージがありますが、実は紅茶のほうが多いのです。


刺激的な香りとパンチのある味のコーヒーは、紅茶の上品で優しい味と香りと色などと比べると悪者扱いされてしまっています。


カフェインの含有量は、豆や茶葉の生産地や種類で異なります。コーヒーはアラビカ種といわれるブルーマウンテンやブラジル、コロンビア、モカ、マンデリンといった私たちにお馴染みの豆と、カネフォラ種といって主にインスタントコーヒーや缶コーヒーに使われる豆があります。

アラビカ種のカフェイン含有量は豆の重量に対して0.9?1.4%
カネフォラ種は豆の重量に対して2?3%のカフェインが含まれています。


アラビカ種はカネフォラ種の約半分のカフェイン量だということがわかります。インスタントコーヒーや缶コーヒーの方がカフェイン含有量が断然多いのです。


一方紅茶のカフェイン含有量は、茶葉の重量に対して約3%と、コーヒーのカネフォラ種と同等の数字となっています。しかし実際にカップ1杯あたりに使用する茶葉や豆の量、抽出の方法がコーヒーと紅茶で異なるため、実際に飲むときにはコーヒーのほうが多くのカフェインを摂っていることになります。


コーヒーはカップ1杯に使う豆は約10gで、カフェインは60?100?。紅茶はカップ1杯に使う茶葉は約2?5g、カフェインは約30?です。コーヒー1杯飲むなら紅茶を2?3杯飲めることになりますね。


マテ茶のカフェイン


健康飲料として話題になっている「マテ茶」ですが、どんな効果があるのか、成分、カフェインの含有量、飲み方などを見てゆきたいと思います。


マテ茶は飲むサラダと言われるほど栄養価が高いお茶で、健康志向の高い方たちから人気を得ています。マテ茶は南米のアルゼンチンやブラジル、パラグアイなどで主に生産されています。モチノキ科で、葉や枝を乾燥させて粉砕、精製して、さらに1年ほど熟成させたものがマテ茶になります。


これを更に細かくしたり、違う産地のマテ茶とブレンドして作られるのが、グリーンマテ茶と呼ばれています。グリーンマテ茶を焙煎したものをローストマテ茶と言っています。


マテ茶にはミネラルや鉄分、カルシウムがたっぷり含まれています。さらにビタミン、葉緑素も含まれているので飲むサラダと呼ばれているのです。


マテ茶を飲めば野菜不足を補うことができ、栄養のバランスが整いやすくなることがわかっていて、健康への効果が証明されています。栄養たっぷりのマテ茶ですが、カフェインが含まれているならたくさん飲むことを控えなければなりません。


マテ茶には少量ですが、カフェインが含まれています。マテ茶を作る時の濃さにもよりますが、コーヒーの約1/4、紅茶の約1/3、緑茶の半分くらいと、カフェインは少ないのがわかります。マテ茶150mlにつき15?のカフェインが含まれています。


栄養たっぷりのマテ茶は積極的に摂りたい飲み物です。マテ茶も飲むけどコーヒーや栄養ドリンクなども飲むというのでは、カフェインの摂り過ぎになります。カフェイン含有量は少ないですが、飲み過ぎには注意しましょう。


ほうじ茶のカフェイン


日本茶の中でも庶民的なほうじ茶、こうばしい香りが好きという方が多いと思います。妊娠中の方などはカフェインをセーブしているため、緑茶を控えてほうじ茶にしているという方もおられるのではないでしょうか。


ではほうじ茶にカフェインは含まれていないのでしょうか。ほうじ茶は、緑茶の一種。茶の葉を赤茶色になるまで強火で焙煎して作られています。一般に煎茶や番茶、茎茶を焙じたもので、独特の香ばしさがある薫り高いお茶です。


炒ってあるので苦み成分であるタンニンが壊れるため、苦みや渋みも少なく飲みやすいのが特徴です。カフェインについては、炒ってあるから大丈夫というわけにはいきません。


実はカフェインが意外に多く含まれています。煎茶やウーロン茶とあまり変わらない量で150mlで30?ほどの含有量があります。ただし、番茶を原料としたほうじ茶はもともと番茶にカフェインが少ないので、ほうじ茶も少なめです。


ほうじ茶にはリラックス効果や、体を温める効果ある成分が含まれているため、薄めに煮だしたほうじ茶が病院などでよく使われています。その他微量ながらビタミンCも含まれていたり、脂肪燃焼効果のあるカテキンも含まれていますから、上手に摂りたいですね。


アトピーとカフェイン


アトピーの方はカフェインを摂らない方が良いとされています。その理由は色々あります。


1.カフェインがビタミンを壊してしまう
ビタミン類は体内のバランスを整えたり、アトピーに必要な酵素の働きを助ける作用があります。また、湿疹や炎症が治まった後の色素沈着を軽減する効果があります。そのビタミンをカフェインが壊してしまいます。


2.カフェインの刺激がアトピーを悪化させる
アトピーは皮膚が過敏になった状態で、あらゆるものに過剰に反応します。刺激物であるカフェインがよくないのは当たり前です。


3.カフェインの油はアトピーの大敵
カフェインには油分が多く含まれています。アトピーは腸内環境を整えておく必要がありますので、油の摂り過ぎはよくありません。


4.カフェインの覚醒作用でアトピーが悪化
カフェインは神経を興奮させて睡眠を十分に取れなくなることがあります。


カフェインと薬


面倒だからといって、その時に飲んでいたコーヒーや紅茶、栄養度リンクなどで薬を飲むのは危険です。特に風邪薬・喘息薬・胃腸薬はやめてください。


◆コーヒーや紅茶と一緒に風邪薬を飲むと尿酸の排出を妨害するため、風邪薬の効き目を弱めてしまうとされています。また、風邪薬は眠くなる成分が含まれているものがあります。なので、眠気覚ましにコーヒーで飲むという人がいるようですが、頭痛や動悸、息切れなどが起きることがあります。風邪薬にはもともとカフェインが含まれていますから、コーヒーと一緒に摂るとカフェインの過剰摂取となるのです。栄養ドリンクも同じ理由で風邪を引いているからといって、栄養ドリンクと風邪薬の併用は止めましょう。


◆テオフィリンなどの喘息薬とカフェインをいっしょに摂るとテオフィリンの作用が増強されて頭痛や不眠などの症状が起きます。


◆胃腸薬とカフェインを一緒に摂ると、カフェインの排出が遅れ
・心臓の動悸が激しくなる
・イライラしはじめる
・悪くすると全身の痙攣
といった症状が起きてしまう可能性があります。


カフェインと上手に付き合う


定期的にコーヒーを飲んでいる人の場合、摂取から12?24時間も経てば、再び猛烈にコーヒーが飲みたくなります。これはカフェインの中毒症状によるものです。


ただし、ほとんどの人がコーヒーを毎朝飲んでいるという認識があっても、それがカフェイン中毒の症状であるなんて思っていないでしょう。コーヒーや紅茶を飲むのは習慣であって、中毒症状とは思っていないのです。カフェインの中毒症状も一つひとつが心身に悪いとは思えないことばかりです。


眠気を取り去ってくれる、運動能力が上がる、脂肪燃焼効果がある、気分を元気にしてくれる、という副作用をプラスにとらえればカフェインは薬といってもよいくらいです。現にカフェインが鎮痛薬や風邪薬に使用されています。


ただ、一度に多量の摂取をすると危険だということを肝に銘じておかなければいけません。どんな良薬も過ぎれば毒だということですね。



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